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2006.04.09

『みちのくの人形たち』深沢七郎、中公文庫

 先日逝去した久世光彦なんかは、ある時代をテーマにした作品を書くとき、当時の言葉が自然に出てくるように、古い新聞や雑誌の言葉が染みるまで読み込むのだ、といっていた。
 自分にはわからない言葉を使うある文化圏の存在について。「くれてやる」「こしらえる」「相すいません」といった言葉がやり取りされる昭和な感じ。それも、ポジがサザエさん的なものだとしたら、ネガが必ずどこかにある。たとえば辺見じゅんの『海の娼婦 はしりかね』(角川文庫)だとか、深沢七郎のこの著作だとか。
 生に関するルールを描いた一連の作品集である。生を語ることは、さしあたり、性交や経血、出産の周辺を取り扱うことだけど、おとこはその中核に立ち入れない。いつも観念を通してしか触れられない世界にいる、おとこの哀れ。 フェミニストたちはどう読むのだろう。中山千夏は、この作品を評価していた記憶がある。
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