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2009.10.19

『子どもと死について』エリザベス・キューブラー・ロス、中公文庫

 グリーフケアの第一人者による一冊。「子どもの失踪、殺人、自殺」などそのものズバリの章立ての中で、過酷な状況にある子どもとその家族の事例が矢継ぎ早に出てくる。余韻を許さないその放出の仕方は、CBSドキュメントを見ているよう。生きることが多様であるのと同じくらい、死もさまざま。子どもと死を考える分野の開拓は、大きく遅れたのだろう。
 臨死体験や蘇生の研究を目的にしない、という本書。多分にスピリチュアルな展開も混じっているけれど、その辺りを否定していたら成り立たない世界なんだろう。子どもたちの行動の部分は置くとしても、生前、最後に子どもが遺した言葉が詩の形で記録された例も多い。「象徴言語」という言葉で解釈がなされるが、純度の高い純粋芸術になっていると思う。これをよすがにして、子どもたちの生を見直す機会も多い。この本では必ずしも詳述されないが、その後のグリーフワークだって、純粋芸術の形をとるのではないか。
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