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2009.11.06

『りえちゃんとマーおじさん』南條竹則、ヴィレッジブックス

 真夜中にカレーを作ってみた。ハウス食品製造の渾身の力作であろう固形ルーを使ったのだが、あんまり美味しくなかった。理由は分かっている。固形ルーの量をややケチってしまったことが原因なのだ。ハウス食品を持ち出すまでもない。
 私はこの程度の人間であるから、中華料理を次々に平らげるこの小説の主役・りえちゃんにはかないません。花を模した千紫万紅、鳥のスープと焼き鳥のセットである百鳥朝陽、ゼリー状の膜に包まった各種ゆで卵の盛り合わせ・鳳凰蛋、搭状態になった揚げパンに季節の一品が挟み込まれている宝塔暁風。まだまだ出てくる。どんどん食べるりえちゃん。そして、やさしく太っ腹の料理人、マーおじさんとのおいしい交友の数々。
 中華料理がきちんと描ければなんでもいいや、という著者の目が狂気じみるのは「食べ物黙示録」の章。豚面の妖怪にさらわれて地獄で接待されるりえちゃんに供されるのは、人の目玉が浮いたスープに、生首イモ、亡者なます、亡者ベーコン、血みどろ団子。泣いて拒絶するりえちゃん。なんじゃそりゃ、というかわいいお料理ファンタジー。

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