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2009.11.22

『マルコの夢』栗田有起、集英社文庫

 この10年いや20年と、書籍の未来については散々議論されてきた。ジャストシステムの『JUST MOAI』やトランスアート『本とコンピュータ』など、傍観者として議論自体を楽しんできたが、あれからいくとせ。いざ電子書籍という流れはいまだ鈍い。供給側にいわせればジリ貧なまま、需要側からはあんまり変化を見せずに、こんにちの本の世界は縮小均衡で生き残っている。
 アナログの本は、視覚だけでなく、触覚に訴えるところがいい。ここから手触りを抜いたのが電子ブックなら、浸透しないのも当たり前。五感に訴えるものは強い、生き残るのだ。
 それに加え本書では、味覚と嗅覚の動員が要請される。つまり、いいにおいでおいしそうなキノコの話が出てくる。キノコを縦に裂く、シューッという音もあわせると五感制覇だが、問題なのは組み合わせ。いい匂いと引きも切らぬ幻聴。うまそうな味と惑溺、幻惑の光の乱反射。茸採りが菌糸として絡めとられるまでの、なにやら変則的なビルディングス・ストーリー。
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大学を出たが就職の決まらない一馬。姉に呼ばれてパリに渡り、ふとしたことから三つ星レストランでキノコの管理を任される。ある日オーナー...
マルコの夢 栗田有起 | 粋な提案 at 2010.08.26 13:15
この記事へのコメント
こんにちは。同じ本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
この記事にトラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。
Posted by 藍色 at 2010.08.26 13:44 | 編集
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